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騒音について

音量について

音量とは音源が発生させる音の大きさのことで,単位はデシベル(dB)で表現されます。
騒音の分析方法には、等価騒音レベル(Leq)、時間率騒音レベル(Lx)が有りますが、特定建設作業における騒音レベルの測定においては、時間率騒音レベル(L5)が用いられます。

【L5での測定方法とは(音のサンプリング間隔が0.1秒の測定器の場合)】

  1. 10秒間、音の測定をします。
  2. 測定した音のサンプル数は、100個のデータとなります。
  3. 測定した100個のデータをdBの大きな値の順に並べ、高い値のものから5%の所に位置する音を、その測定での時間率騒音値レベル(L5)の評価量とします。
    (100個* 0.05 = 5番目 高い方から5番目の音圧値がL5)

音量を小さくする方法とは

  1. 距離減衰
    発生源を影響の少ない離れた場所へ移す。
  2. 遮音
    発生源を囲うなど,音の伝わる経路をさえぎりる事により音を減衰させる。
    音の伝わる経路に塀などを建て、音の伝わる経路を面密度の高い物質で遮断する。
  3. 吸音
    吸音フォームなどの音を吸収する効果の大きい材料を内面に貼る。
  4. 制振・防振
    ゴムなど固定振動を和らげる効果の大きい材料を内面に貼る。

音の大きさ(dB)の凡例

120dB 飛行機のエンジンの近くピアノ
110dB 自動車の警笛(前方2m付近),建設現場のリベット打ち
100dB 電車が通るときのガード下
90dB 犬の鳴き声(正面5m付近),騒々しい工場の中、カラオケ(店内客席中央)
80dB 地下鉄の車内,電車の車内,ピアノ(正面1m付近)ピアノ
70dB 電話のベル,騒々しい事務所の中,騒々しい街頭電話のベル音
60dB 静かな乗用車,普通の会話普通の会話
50dB 静かな事務所,クーラー(屋外機・始動時)エアコン
40dB 図書館や静かな住宅地の昼間,コウロギの鳴き声
30dB 郊外の深夜,ささやき声
20dB 木の葉のふれ合う音,置時計の秒針の音(前方1m付近)
10dB 蝶の羽ばたき

日常生活音の大きさ(dB)

家庭用設備 エアコンエアコン 約41〜59dB
温風ヒーター 約44〜56dB
換気扇 約42〜58dB
風呂又は給排水音 約57〜75dB
家庭用機器 洗濯機 約64〜72dB
掃除機 約60〜76dB
目覚まし時計 約64〜75dB
電話のベル音電話のベル音 約64〜70dB
音響機器 ピアノ ピアノ 約80〜90dB
エレクトーンピアノ 約77〜86dB
ステレオ 約70〜86dB
テレビ 約57〜72dB
その他 犬の鳴き声 約90〜100dB
子供のかけ足 約50〜66dB
ふとんのたたく音 約65〜70dB
車のアイドリング 約63〜75dB
人の話し声(日常)ささやき声 約50〜61dB
人の話し声(大声)普通の会話 約88〜99dB

「生活騒音の現状と今後の課題」(環境省)より引用